駐車区分無視、身勝手な合流、身障者スペースへの駐車…近年増殖中「迷惑ドライバー」の実態とは?

車・交通

大型車の駐車エリアに堂々と駐車する一般車も多い

■大型車専用駐車スペースに、ずらっと乗用車が…

 

GWの真っただ中に、横浜から下関までの1000キロを車で移動した。今年のGWは5月1日が祝日となったことで、その前後の平日も「祝日と祝日の間は休日」というルールに従って国民の休日となる。これによって「本当の10連休」となったわけで高速道路の渋滞もほどほどに分散されていたように思う。とはいっても、渋滞のメッカとなる東名の厚木インター近辺、御殿場インター近辺は通常より1時間増しの混雑だったし、港北PA、海老名SAなど、人気のSAPAに入る車も1キロ以上の列ができていた。


SAPAのマナー違反といえばその代表的なものは駐車の方法である。最近問題になっているのは乗用車が大型専用スペースに停めること。大型トラックや大型バスなどの大型車は、当たり前だが大型車スペースにしか停められない。空いているからと乗用車が停めると大迷惑となる。GW中でも大型トラックは仕事をしているし、観光バスもたくさん走っている。混雑するSAPAでは、駐車スペースの誘導スタッフが案内をしていたようだが、それすら無視して大型車スペースに停めるとんでもない車もいた。

 

 

■身障者用スペースへの健常者の駐車も後を絶たない

 

このスペースに停めるために車椅子ステッカーを用意する悪質なドライバーもいる

 

以前、citrusのコラムで書いたが、自動車民度の低い日本では相変わらず、健常者が身障者用駐車場に駐車する例が後を絶たない。スーパーでもショッピングモールでも、そして高速道路のSAPAの駐車場でも同じだ。一般用駐車場が混雑している時に空いている(なぜ、そこが空いているのか? 健常者のために空けているのではない)身障者用に停めるパターンが多いように見えるが、一般用駐車場がガラガラでも、わざわざ身障者用に停めるドライバーもいる。そして多くの場合、それらの車にはおそらく100均などで購入したと思われる車椅子マークのマグネットステッカーが貼ってある。もちろん身障者は乗っていない。最初から「身障者スペースに停めるつもりで用意してある」わけだから悪質極まりない。2020年の東京パラリンピック開催を機会に取り締まりを強化する手段はないものだろうか?

 

 

■マナー違反というより、道交法違反であることにも気づかない


GWは普段あまり車に乗らない人、いわゆるサンデードライバーがたくさん出現する。運転をあまりしない人は、正しい運転のマナーやルールに触れる機会が少なく、そもそも関心を持たない。ゆえに、マナーが悪い人が多くなる。

 


・高速道路など本線への合流の際、先頭まで行ってそこから1台ずつ、交互に合流するのが正しい方法だが、平気で途中から入ってくる。

 

高速道路の合流は先頭まで行って交互に合流するのが正しい方法。撮影:Hiroto KATO


五月雨式に途中合流する車が増えるとその都度、車の流れが止まってしまい渋滞を増やすことになる。合流しようとするすべての車が先頭まで行って、交互に合流すれば流れもスムースなのだが……。NEXCO各社も、先頭まで行って1台ずつ合流を呼び掛けているが、なかなか浸透しない模様。ただし、「渋滞している車を横目に、先頭まで走ってそこで合流するのはズル?」と思っている車も少なからずいる。確かにわからなくもないが、合流のルールとしては、渋滞している時は先頭まで行って交互に、通常時は合流車線を加速車線として使って、先頭までに十分加速してから合流するのが正しい合流方法である。

 


・追い越し車線は追い越しのための車線であるが、延々と走り続ける


こちらは、近年急増している、あおり運転を誘発するバッドマナー。マナーというよりも、「車両通行帯違反」という道交法違反になるのだが、それを知らないドライバーが多すぎる。追い越し車線は追い越しをするための車線で、追い越しが終わったら速やかに走行車線に戻らなくてはならない。追い越し車線をのろのろと走り、後続車をイラつかせることがあおり運転を誘発することにもつながる。自分は法定速度以下で走っているのだから何の問題もない、スピード違反をする車(後続車)が悪い。だから道を譲らない……というとんでもないドライバーが少なからず存在する。


高速道路は早く目的地に着きたい人が高いお金を支払って利用する道路なので、ゆっくり行きたい人は一般道路、または、高速道路の第一車線を使って走行すべきだ。

 


・トンネル内でライトを点灯しない


オートライト装着が義務化となれば、徐々に減っていくのだろうが、トンネル内でライトをつけない車は意外に多い。また、日没直後の薄暗い時間帯、もっと言えば完全に暗くなってもライトをつけない車は少なからずいる。周辺が明るくて点けるのを忘れていた、とかインパネが自発光式で目の前が明るいから……などなど。


つまり、自分が見えていればライト点灯の必要がない、と考える人たちなのである。ヘッドライトの点灯は他車に自車の存在を知らせるという目的もあるのだが……。

 

※情報は2019年5月3日時点のものです

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自動車生活ジャーナリスト

加藤久美子

山口県生まれ 学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。一般誌...

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